入選作018 詰将棋パラダイス 令和4年11月号「詰将棋パラダイス」令和4年(2022)11月号「詰将棋学校」短期大学㉑[評価]A 31 B 21 C 2 誤解 0 無解 1 平均点 2.53 【作意】 32銀 同玉a 31桂成 同玉b 23桂 32玉 21銀 同玉c 11金 32玉 21角 23玉 12角成 32玉 24桂 同香d 31角成 同玉 21馬 まで19手詰 【変化】 a 13玉は35角、24合、25桂以下早い。 b 23玉は15桂、13玉、35角以下早い。 c bに同じ。 d 同銀は22馬まで。 【作者より】 狭い玉だが、桂を43から23に打ち替える筋が見えないと、苦労するかも。桂の位置が変わったお蔭で、11に金を置ける。それが最後に活き、盤上になかった金と角のコンビネーションで詰め上がる。b・cの変化に出てくる15桂が隠れた好手で、これが分かれば解決である。 42桂の配置は、16手目22角成~34香~24桂の変化に備えたもの。 【解説】石黒誠一氏(令和5年2月号) ☆4×4に収まったコンパクトな初形で、初手も32銀と捨てるくらいなので手を着けやすい。aの変化も容易で、こういう初手から入ると取り組みやすくて良い。 ☆詰み形が見えてこないが、31桂成~23桂と打ち換えるのも効果が見えにくく、21銀捨て~11金とここに金を据えるのが目的だった。 ☆21角~12角成で網が絞れ、24桂捨てから要の角を捨てての気持ちの良い仕上げ。実にスッキリとまとまっている。 ☆箱庭の中で筋の良い手が続き、初形の盤上になかった金と馬を発生させての詰め上りまで、終始の好手順が良い。あまりに気持ち良いので、新年号のトップバッターにと思ったが、在庫の関係で記念号のトップに回ってもらった。作者には良い記念になっただろうか。 【短評】 秋元節三「私の為の客寄せのようで解答参加しないわけにいかない」 渥美雅之「玉を下段に落とし桂の打ち替えから収束に入る、面白いです」 伊佐真喜人「コンパクトな初形と味の良い手順。客寄せにぴったり」 荻原和彦「23に逃さぬ21銀の巧打から、11金を軸にした馬作りへと繋ぐ好着想。持駒の角桂が上部脱出の変化を全てカバー。心強い名コンビに感謝を」 加賀孝志「セマい玉だが今の世の中ヤリクリ大変でした」 川島敏嗣「華麗な捨駒ラッシュで、最後は取られ形の角捨てで仕上げ」 楠本晋「解図欲湧く好形から気持ちのいい捨駒連発」 小林徹「4×4の箱の中、すべての変化を読まされる」 斎藤博久「狭い所でよく手が続く」 しょったん「桂の打ち替えから爽やかな詰上り」 須川卓二「桂の打ち変えからの小気味良い捨駒で爽やかな印象です」 杉山哲也「21銀は23玉とされ詰まないと思い込む」 鈴木彊「終図は片仮名“ス”の裏返しでした」 占魚亭「軽快に捌いて13角を世に出す」 全々詰連「ツボをつかんだ手順で爽やかな解き心地」 竹園政秀「形良いが収束あっけない」 つけひげたんてい「配置から初手を看破。43桂を動かして23桂が良い位置取り」 坪倉光誠「11金が俗手の好手ですね」 那須清「好形。効いていそうな43桂が実は邪魔駒という構成はうまい」 二宮卓郎「流れるようなスッキリとした手順」 はやし「新年に持ってきたい軽作」 樋田栄正「桂を23に打ち換える、筋良い手筋物ですね」 福原徹彦「4×4の好形に奇麗な手筋」 堀口一雄「下段に落としての細かな手順、楽しいですね」 松澤成俊「4×4におさまった客寄せ見本作(笑)good」 松田己次「3手目31桂成に気付くのが大変。7手目21銀と捨てる勇気が必要。さらに、9手目11金の決断。合計2日要した」 松田悠吾「21銀~11金で駒が足りるのが意外」 宮田敦史「気持ち良き手筋物」 森田正「21銀から始まる後ろから攻める手順が面白い」 茂呂正道「43桂を捨てて23桂に打ち替える、狭い中でうまくまとまりました」 山下誠「地味ながら着実な手を積み重ねていく感じの好手順」 和田登「要の13角捨てがうまい収束」 ジャンル別一覧
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